こんにちは れいかです。
あなたは今立っていますか? 座っていますか?
今日は殺人椅子のこわ〜いお話です。
もう、夏も終わり涼しくなったのに、オカルトはお嫌ですか?
でも、ダイエットしているあなたにとって、すごく関係のあるオカルトなので、
最後まで、ぜひお付き合いくださいね。
ところで先日、44歳のおさむさん(仮名)が診察室に入っていきて
「先生、9kg痩せました!」と報告してくださいました。
一時はインスリン治療を勧められるほど
血糖コントロールも不良でしたが、
その後、食事療法のみでコントロールも良好になったんです。
どんな風に減量されたのかは後ほどにして、
さて、本題に入りましょう。
私たちは一日の大半を椅子に座り、食事をしたり、
仕事をしたり、PCをいじったりしています。
しかし、これが致命的であることが
いろいろな研究から明らかになってきました。
例えば、テレビを見ながら一日4時間以上座って過ごした人は、
同2時間未満の人と比べて、死亡率が46%高かった。
別の研究では一日の半分以上を座って過ごすと
糖尿病と心臓病のリスクが2倍になるということがわかりました。
つまり、いかに動かない習慣が肥満や病気を引き起こすかがわかりますよね。
体を動かさないと代謝が減り、食べたものがエネルギーがとして使われず
その結果、脂肪の蓄積、肥満、心臓病や糖尿病などのような病気につながるんです。
日本の調査でも車の台数の増え方と糖尿病患者さんの
数の増え方の推移が一致しています。
言い換えると
車社会が糖尿病の患者数増加の一端を担っていると言っても
言い過ぎではないでしょう。
長いこと肥満の方々と接してきて、
食べ過ぎの問題ももちろん大いにありますが、
しかし、それと同じくらい椅子に座りがちの生活習慣が問題であると思います。
長く座っているのがよくないのは人体がそのようにはできていないからです。
大昔の人々は食料を求めて歩き回り、もしくは農作業をし、
天敵から身を守るために、走ったりといつも体を動かしていたわけで、
私たちはその遺伝子を持っているのですから。
さて、冒頭でお話ししたおさむさん
特別なことをしたわけではありません。
おさむさんのお仕事は営業でしたが、
ほとんど車で回り、お客さんとの打ち合わせも座ったままでした。
それを、近くの営業のお仕事の時は車を使わず、
打ち合わせもたって、もしくは歩きながら行ったそうです。
(これが一般的に許されることなのかはわかりませんが、
あらかじめ、立って行うことをお話ししていたそうです。)
過度な食事制限や
ジムに通ったり、ジョギンをしたりというようなきついトレーニングを
したわけではありません。
とにかく、座っている時間を減らしたのでした。
体はもともと動きたがっています。
そのように作られているのですから。
体をしっかり動かし後の心地よい疲労感、
ハイキングをした後の爽快感を思い出してみてください。
座りがちの生活の方々は
体を動かしたいという衝動
つまり息をするのと同じような自然な衝動を無視しているのです。
体が持つ本来の性質を解き放すことを忘れてしまっているのです。
とにかくどんどん体を動かしましょう。
こまめに動き楽しんでください。
あなたのために存分動いてください。
私たちは大量の殺人椅子の中で暮らしています。
自宅にはソファーがあり、自宅以外にも
車、電車、レストラン、あらゆるところで椅子に座ります。
グーグル社では職員のウエルネス プログラムの一つとして
椅子をなくして、スタンディングデスクを試しているとか?
余談ですがうちでも子供達がゲームをするときに
ソファにどかっと座ってやっているのが、
どうも姿勢が悪いしよくないなあと思っていたので、
立ってやるように提案してみました。
しばらくは立ってやっているのですが、
そのあと私のバランスボールの上に座ってやっています。
(バランスボールで座っている方がまだ姿勢が良いし、
インナーマッスルも鍛えられていいです。)
さあ、あなたはこの記事を
今たって読んでいますか?座って読んでいますか?
まずは、立って、読んでみてください。
さあ たちあがれ!