がんにも効く、やせている人だけがもつ腸内細菌を増やすには。 腸内環境 こんにちは、れいかです。 がんと肥満、一見関係なさそうですが、実はとっても関係があるのです。 その答えは。。。。。。 10月1日にノーベル医学生理学賞の発表があってから 「がん細胞による免疫抑制を阻害する治療法」が 話題になっていますね。 がんの治療にはおもに ・外科的にがん細胞をとってしまう治療 ・薬でがん細胞の死滅を促す化学療法 ・放射線でがん細胞を消滅させたり 3つがあり、それらを組み合わせて行ったりもします。 どちらかというと積極的にがん細胞をとって死滅させるという方法。 今回の「がん細胞による免疫抑制を阻害する治療法」は 体が本体持っている免疫の働きを強化するという新しい考え方ですね。 体は本来、がん細胞やウイルス、細菌などの異物から体を守る機構(免疫)が あるのです。その、免疫がブレーキをかけるとがんやウイルスや細菌による病気に なりやすかったり、逆にアクセルがかかり過ぎるとアレルギーを起こしたりと ブレーキ、アクセルがうまくバランスしていることが健康につながるんだと思います。 従来のがんをやっつけるという考え方から体が本来もっている環境を整えて がんを育ちにくくしていく優しい考え方による治療に流れが変わってきているのかなとともいます。 ところで がんが育ちにくくする体の環境を整える上で もっとも大事な内臓はなんだと思いますか? なんでしょうか? もうおわかりですよね。 そう、「腸」です。 このブログでも腸内環境のトピックは多く書いてきましたが、 腸内環境 めっちゃ大事です! なにせ、人体最大の免疫臓器、体中の免疫細胞の7割が腸にあるのです。 消化吸収をおこなう腸の壁に存在し、外的からの侵入に備えているのです。 「張の時代」「腸の時代」到来です。 (つい勢い余って書き損じました。失礼しました。) さて、本題です。 がんに効いて、しかもやせてる人がもつ腸内細菌とは? 最近、次のようなことがわかってきました。 まずは、ノーベル賞で話題になった免疫チェックポイント阻害剤と腸内環境について *腸内環境が免疫チェックポイント阻害剤の効果に深く関わっているということです。 ・抗生剤投与による腸内細菌の乱れは免疫チェックポイント阻害剤の作用を減弱する。 ・特にが効く人たちには、腸内細菌の中のアッカーマンシア菌がいる人が多い。 さらに、 *このアッカーマンシア菌はダイエット効果もあるのです。 ・肥満マウスではアッカーマンシア菌が減少する。 ・肥満の原因のひとつとなる炎症をおこす物質(リポ多糖)が アッカーマンシア菌が多いと少なくなる。 (・糖尿病の薬のひとつはアッカーマンア菌を増やして、血糖値を改善する。) つまり、アッカーマンシア菌がいる人はいない人に比べて 免疫チェックポイント阻害剤が効きやすく、しかも痩せているということです。 さて、そのアッカーマンシア菌とは *善玉菌である。 *痩せている人にはいるが太っている人、肥満糖尿病の人には少ない。つまり痩せ菌です。 *腸壁に住みつき 粘液を分泌して粘膜層を厚くして肥満の原因となる炎症をおこすような物質 リポ多糖などの侵入を防いでくれる。 では、その がんに効く しかも痩せている人がもつ痩せ菌 アッカーマンシア菌を増やすには (多分、もうアッカーマンシア菌のサプリもでるとは思いますが、サプリを期待する前に) まずは *食物繊維をとるとアッカーマンシア菌が増える。一般的に善玉菌を増やすのと同じように 食物繊維やオリゴ糖をとる。 *ぶどうのポリフェノールがアッカーマンシア菌を増やすことがわかっていて *魚油を食べたマウスではアッカーマンシア菌が増えたそうです。 他にも腸内細菌叢のバランスを崩してしまう、 抗生剤などの薬剤の乱用や過度なストレスを避けることです。 現代は滅菌、殺菌するなどがたくさんあります、 もちろん 不潔はよくないのですが、適度に使うことはいいのですが、 使いすぎると善玉菌のバランスをくずしかねないので、 善玉菌を増やす生活をして、体の中に住む菌たちと うまく共生していくことが優しいですよね。 今日の処方箋 善玉痩せ菌、アッカーマンシア菌を増やす食生活をしよう!