こんにちは、れいかです。
「先生、家にずっといると食べてばっかり!体重も増えてました。」 67才 女性
「ここのところアルコールの量が増えました。」 43才 男性
「夜、眠れないんです。」 56才 男性
あなたは最近どうですか?
最近、外来にいらっしゃる患者さんたち、前屈みで診察室に入ってきて表情もくらいです。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、体重も増え、血糖コントロール悪化している人が多い!
私が拝見している多くの糖尿病の患者さんたちは基礎疾患があるということで、
コロナに感染すると重症化すると恐れ、家に閉じこもって不安な毎日を過ごしています。
基礎疾患など何にもなく健康なあなたでも
コロナ自粛、自分の意思とは関係なく、行動が制限され、不自由な状況は
ストレスですよね。
これまでのコロナ関連の記事で
私たちが今するべきことは
免疫をあげること、
ライフスタイル(食事、ストレスマネージメント、運動、睡眠)が大事だとお伝えしてきました。
前回までは何を食べるかどのように食べるかの食習慣について
そして今回はストレスマネージメントについてです。
「ストレスなんて無縁!」というあなたも
知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでるかもしれませんので要注意。
慢性的なストレスは免疫を落としますので、
今のこの状況での
ストレスマネージメントはとっても大事!
今すぐできる5つのことについてお伝えしますね。
1.ストレス、不安や恐れを受け入れる
「自分や家族がコロナに感染したらどうしよう、怖い、不安に感じる。」
「コロナ自粛で行動が制限されストレス!」
今、誰もが感じていることです。
まずはストレスを感じているんだなあ、不安や恐怖な気持ちがあるんだなと感じ受け入れ
それでもOKと認める。
ストレスや不安な感情がいいとか悪いとかでなく、ただ、そこにあることをただ感じて受け入れる。
(不安や恐れをあおるような情報にアクセスしないことも大事、情報をコントロールしましょう)
その上で健康的な方法でそして他の人にも迷惑をかけない方法で
あなた自身のストレス対策を見つけていきましょう!
2. エキササイズ、ウオーキング
やっぱり、運動かと思っているあなた
運動習慣がある人とない人では
運動習慣のない人の方が圧倒的に
うつになりやすいことがわかっています。
しかも運動によって免疫力も上がります!
体を動かすことはとっても大事です!
外出の自粛やテレワーク、そしてスポーツジムなどが閉館してしまっていることなど
運動量が減ってしまっているこの機会だからこそ
あなたなりのペースで運動の習慣を身につける絶好のチャンスです。
ステイホームの時期なのでおうちトレももちろんいいのですが、
太陽の光を浴びながらウオーキングすることをお勧めします。
自然を感じること、木々に触れてみたり、花の香りを感じてみたり、
一歩一歩歩くその足の感覚を確かめながら
深呼吸をしながら
毎日同じ道でなく違うルートを探索しながらを歩いてみて下さいね。
患者さんのAさんは
「毎日1万歩歩かないとがすっきりしないんです。
早朝の清々しい空気を独り占めしながら歩くと気分爽快です。」と、
いつも通りにウオーキングを続けていらして心もそして血糖値も安定しています。
3. 規則正しい生活をする
心を安定させるためには
生活の中に安定した枠組みを作っていくことです。
体のリズムを自然なリズム、心地の良いリズムに合わせるルールを作って行くことが
心の安定につながります。
つまり規則正しい生活です。
多くの患者さんたちを拝見していて、生活リズムが一定していない人は
心も体も安定していないことが多い印象があります。
朝、太陽の光を浴び、日中は体を動かす。
食事は腹八分目、よく味わって食べ、夜はお風呂に入ってゆっくりと休む。
この『当たり前』なことを『当たり前』にする生活こそが、
コロナうつを予防につながるのです。
そして、今までと違った新しい習慣、ルーテイーンを導入してみるのもいいですね。
こうしてみるとこの機会だからこそできること、見直してみること
新しく始められることなどたくさんありますよね。
立ち止まって、見直してみる
本当にこれでいいのか?
コロナパンデミックもいつかは収束します。
収束した後にどう生きていたいですか?
あなたは本当は何がしたかったのか?
子供の頃、どんなことが好きでその頃抱いていた夢はなんだったのか?
そして、あなたが今できることは何ですか?
立ち止まって考えるこの機会に感謝です。
4. 感謝すること!
ネガテイブな思考になりがちな時こそ良い方に意識を向ける
寝る前に一つでも二つでも 今日起こった感謝できることを見つけてみて下さい。
『当たり前』なことに感謝する
5. 笑顔
うつの患者さんで、胸をはって、笑顔で診察室に入ってくるかたをみたことがありません。
逆にうつ気味の人は猫背で口角が下がっていることが多いです。
無理に笑わなくても口角を上げて笑顔を作る、姿勢を正すだけでも気持ちが上がります!
やってみて下さい!
それでも抱え切れないほどの不安や恐れ、眠れない
食べられないなどの症状が続くときは一人で抱え込まないで、
身近な人に話を聞いてもらう、場合によっては専門家にみてもらうことが大事です。
患者さんのBさんはいつも笑顔で診察室に入ってきます。
先日も「先生、病院も大変ですね、こんな状況の中いつもありがとう、
先生も気をつけて下さいね。」と
ご自身もリスクを抱えていらっしゃるのに、感謝の気持ちを伝えてくださるBさんに
私の方が元気をもらっている本当に感謝です! ありがとう!