こんにちは! れいかです。
糖尿病学会で、「時空医学」というセミナーを聴講したことがあります。
病気には好発時間があるそうです。
・喘息の症状は朝方悪化しやすく、
・脳梗塞も明け方の発症が多い・
・心筋梗塞だと午前8時から午前10時頃、
・そして、突然死も早朝、
・あと、出産も夜明け頃に多いそうです。
確かに、うちも出産は明け方でしたし、
救命救急センターを回っていた頃、決まって呼び出されるのはウトウトしだした
夜明け前からちょうど午前の外来が始まるまでが多かったような気がします。
体内には時計遺伝子というのがあって、
体内時計(概日リズム、サーカディアンリズムというのを聞いたことがありますか?)
をつかさどっています。
おおよそ24時間周期で変動する生理現象でどんな生物にでも存在していて、
例えば、睡眠、ホルンモン分泌、臓器の働きなどに深く関わっています。
ですから、食べたものの消化、吸収、代謝、排泄にも日内リズムがあり
「夜食は太る。」 なんてよく聞くことですが、
これも、体内時計が関わっているからなんです。
ここからがダイエットにも関わる話なので最後までお付き合いくださいね。
◆内臓にもリズムがある。
まず、はじめに消化に関わる臓器にもリズムがあるということをお伝えしたいと思います。
上記のグラフからもわかるように肝臓、膵臓、胃にはそれぞれの代謝活動のリズムが決まっいて、
このリズムに合わせて食事をとると内臓に負担が少なく、ダイエットにも効果的と言われています。
肝臓:代謝、解毒、脂肪を消化する、タンパク質合成を行う臓器で、代謝ピークは午前11時ころにあります。
膵臓:糖が血中に入るとインスリンを分泌して血糖値をさげる働きをします、ピークは15時から17時ころです。
胃:食べ物を消化吸収しやすい状態にして、消化を助けます。12時すぎくらいにピークがあります。
もう一つ
◆内臓のリズムに合わせた食事の仕方
それぞれの臓器の活動時間に合わせて最適な食べ物をとりいれる
「リズムダイエット」なら内臓に負担をかけず、自然なダイエットができます。
食べたい食べ物を摂るべき時間にとればいいのです。
大体の目安ですが、
朝食:7時から9時ころ
昼食:12時から14時ころ
間食:15時から17時ころ
夕食:18時から20時ころ
になります。
◆朝食
朝目覚めたら、まずコップ一杯の水から始めましょう。
寒い時期は体が冷えるので白湯のがいいですね。
私たちの体は2/3が水分でできているので、まずは水分を摂ることで、
体を目覚めさせ、代謝を促進しましょう。
午前中、消化活動が活発な臓器は肝臓です。
肝臓は代謝、解毒、肝臓で作られた胆汁は脂肪消化を助けます。タンパク質の合成も行います。
なので、朝食は
タンパク質もしっかりとり、良質の脂質、
代謝に欠かせないビタミン、ミネラルを野菜から
そして、多少の炭水化物を摂るのがいいと思います。
和朝食はこれにぴったりで
納豆や卵焼き、お味噌汁、ご飯、そして青菜のおひたしなんてメニューがいいですよね。
胃に食べ物が入ることで大腸の蠕動運動が起きるので、午前中は排泄の時間でもあります。
◆昼食
昼の時間帯は肝臓や胃の活動が活発な時間帯です。
タンパク質をこの時間帯にしっかりとっておきたいです。
大豆製品などの植物性タンパク質、魚、鶏肉など質の良いタンパク質をメインにバランスよくとりましょう。
◆間食
甘いものが欲しくなったら、膵臓の働きがピークの15時から17時がおすすめです。
果物やカカオが85%以上のダークチョコなどがおすすめです。
◆夕食
夕方からは肝臓の代謝が落ちてくるので、野菜などを中心して、
脂肪分や炭水化物は控えめにした方がベターです。
夜は全ての消化器系の臓器が休息モードに入るので
夕食は20時、遅くとも21時以降は食べものを口にしない方が内臓に優しいですね。
◆体内時計は光と食事の影響を受ける
この、時計遺伝子は光と食事の影響を受けるそうなので、朝は朝日を浴びる。
そして、朝食をとることで1日のリズムを作って行くことが大事です。
私たちの体の中には1日(約24時間)を周期とする時計の他に
・1週間のリズム
・1ヶ月のリズム
・1年のリズム (季節性のリズム)
・そして 以前のブログでもお伝えした90分のリズムがあります。
今は冬至、陰に向かう溜め込む季節です。
しかも、年末、お付き合いも多く意識していないと太る時ですから
がむしゃらにダイエットするのは下りのエレベーターを下から登っているようなもの。
増えないように維持するくらいを目安にするといいと思います。
そうすることで、年が明けて、落ち着いた頃にいつの間にか体重が減っているかもしれませんね。
自然のリズムに合わせるとスーッとうまくいく。
だけど、だけど、わかります。
この年末の忙しい時期に朝日を浴びて散歩をして、ゆっくり朝食をとり、夕飯は20時までに済ませる。
ありえません。
朝は1分でも寝ていたいので、朝食抜き、昼はお腹が空いてどか食い、
夜はお付き合いや、残業続きで終電で帰宅し、遅い時間の夕食。
そしてまた朝の欠食を繰り返しているあなた、
1週間に1回でもいいので、朝日を浴びて、体内時計に合わせて、食事を摂ることをしてみませんか?
体内時計をリセットすることが生活習慣病の予防にもなるのです。
あなたが誰かと繋がりたい時、その人のペースに合わせてあげますよね。